
「ただいまー」と家に帰り、夕食を済ませて、気づけばもう寝る時間。
「今日もなんだか、あっという間だったな…」
会社員のあなたなら、こんな風に感じたことが一度はあるのではないでしょうか。
まさに以前の僕がそうでした。会社から帰ってきても、いつも時間に追われている感覚。やりたいことはたくさんあるはずなのに、なぜか時間がない。
ある日、ふと自分の行動を振り返ってみたんです。
ソファに座って、無意識にテレビをつけ、スマホでYouTubeをダラダラと流し見している自分に。
これでは、家族との会話もそこそこに、貴重な睡眠時間まで削ってしまっている…。
「俺、いったい何してるんだろう?」
このままじゃダメだ。そう思い、一念発起して「なんとなく見るテレビ」と「つい触ってしまうスマホ」との付き合い方を見直すことにしました。
この記事では、僕が実践して効果絶大だった「デジタルデトックス」の方法と、それによって得られた最高の結果について、ありのままお話しします。
時間泥棒の正体は「YouTubeアプリ」と「テレビ」だった
僕の自由時間を奪っていた犯人は、主にこの2つでした。
- スマホのYouTubeアプリ
- なんとなくつけているテレビ
そこで、思い切って以下のルールを自分に課してみることにしました。
1. つい触ってしまうアプリは、潔く削除!
まず、スマホのホーム画面から、SNS、ゲーム、ニュース系のアプリをすべて削除。
特に効果てきめんだったのが、YouTubeのアプリを消したことです。
「え、YouTube見れなくなるの?」
ご安心ください。どうしても見たい動画があるときは、一手間かけてスマホのブラウザ(SafariやChrome)で検索して見る、というルールにしました。

▲アプリを整理して、思考もスッキリ。
たったこれだけ?と思うかもしれませんが、この「一手間がめんどくさい」という気持ちが、驚くほど効果を発揮します。
「ついアプリを開いて、おすすめ動画をダラダラ見てしまう…」という無意識の行動が激減し、自分の意思で「これが見たい」という動画だけを見るようになりました。
2. テレビは「見たい番組があるときだけ」つける
テレビも、家にいる間なんとなくつけているだけ、という状態をやめました。
情報収集のためのニュースも見なくなりましたが、正直、まったく困っていません。本当に必要なニュースは、ネットの見出しで十分キャッチアップできていました。
その代わり、本当に見たいアニメや映画は、Amazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスを使って、時間を決めて見るように。
これだけで「受け身」でテレビに時間を奪われるのではなく、「主体的」にコンテンツを楽しむ時間に変わりました。
デジタルデトックスで生まれた時間で、始めたこと
テレビとスマホから離れたことで、驚くほど心と時間に「余白」が生まれました。その時間で、僕の生活はこんな風に変わっていきました。
1. 食事中の会話が弾むようになった
我が家では、食事中にテレビをつけるのを禁止にしました。
最初は静かすぎてソワソワしましたが、今ではその日の出来事を話したり、息子の話にじっくり耳を傾けたり、家族の会話を純粋に楽しめる大切な時間になっています。
不思議なもので、テレビが消えると、ご飯の味にも集中できて、より美味しく感じられるんですよね。
2. 家族で「読書時間」を作るようになった
休日の過ごし方も変わりました。テレビを見る代わりに、妻と息子と3人で図書館へ行くのが習慣に。

それぞれが好きな本を選んで、リビングで「読書タイム」を設けています。
もちろん、モノを増やさない暮らしとしては電子書籍も魅力的なのですが、子どもと一緒に過ごす時間は、みんなで同じようにページをめくれる紙の本のほうが、温かい雰囲気が出る気がしてお気に入りです。
3. 睡眠の質が劇的に向上した
これが一番大きな変化かもしれません。
「寝室にスマホを持ち込まない」
たったこれだけです。夜はリビングの定位置で充電し、翌朝まで一切触りません。
▲スマホのアラームの代わりに、愛用の目覚まし時計が活躍。
これにより、寝る前のブルーライトを浴びなくなり、SNSを見て余計な心配事を増やすこともなくなりました。
結果、確保できた睡眠時間は1日あたり約30分。週にすると3.5時間にもなります。

平日は息子と一緒に布団に入り、絵本の読み聞かせをするのが新しいナイトルーティンになりました。
最近の読み聞かせは、この迷路の本にハマっています。すごい作り込まれていて、大人も夢中になれるので、おすすめです。
まとめ:意外と、なくても平気だった
テレビやスマホから距離を置いてみて、一番の感想は「意外となくても普通に生活できるな」ということです。
もちろん、たまの週末にソファでボケーっとYouTubeを何時間も見てしまうこともあります(笑)。でも、それでいいと思っています。平日はしっかり自分の時間を死守できているので、罪悪感もありません。
デジタルデトックスは、ストイックにすべてを断つことではなく、「自分が心地よいと思える距離感」を見つける旅なのかもしれません。

…とはいえ、僕がこうして自分の時間を満喫している隣で、妻と息子は今日も元気にYouTubeを見ています。
彼らをデジタルデトックスさせるための壮大な計画を、今こっそり練っているのは、ここだけの秘密です。
コメント